令和2年9月定例会が鹿屋市議会で開催され、会期は本日から9月28日までの25日間と定められた。議長の花牟礼 薫氏による開会に続き、会議は円滑に進行している。
今回の議会では、特に令和2年度鹿屋市一般会計補正予算(第5号)に関して多くの意見が交わされる。市長の中西 茂氏は、7月に襲った豪雨の影響について言及した。この豪雨により、家屋や道路に甚大な被害が発生したため、特別定額給付金や住民税非課税世帯への支援金が重要な議題となっている。
中西市長は「17か所の避難所を開設し、早期の避難指示を発令した」と報告する。今後の台風シーズンに備えて、住民には事前の対策を促している。また、行政は市民が受けた影響の早期救済を目指しており、広く周知されている。市としてのハードとソフト両面で復旧支援を行う意義を強調した。
予算委員会からの報告では、新型コロナウイルス感染症への対応が重点的に据えられている。特に生活困窮者に対する支援が求められており、具体的には在宅介護者へのコロナウイルス関連の慰労金支給がある。
さらには、鹿屋市立北部学校給食センターの建設についても議論が行われた。工事請負契約を結ぶことで、地域の学校給食の質を向上させる狙いがある。「柔軟で迅速な対応こそが、地域に必要な施策である」と市長が強調した。
また、環境問題に対する姿勢も忘れず、SDGsを推進する取り組みについて報告された。海岸清掃や出前講座を通じて意識を高める活動が進行中であることも公表されている。地域全体での協力が不可欠だとされ、様々な取り組みに市民が参加することが期待されている。
経済的な観点からも、新型コロナウイルスに対応した事業者支援には、助成金制度が設けられ、地域経済の活性化に向けた政策が施行される。市内企業の存続と成長を継続的に促すことが強調された。
最後に、議長は全ての日程を終了したことを伝え、次回議会への準備を促す意見を述べ、会議は散会となった。今後の議事についても市民への透明性を重視しながら進めていく必要がある。