令和5年3月鹿屋市議会定例会が開会し、重要な議題が取り上げられた。本会議では、令和5年度の一般会計予算や特別会計予算が中心的なテーマになっている。
今回の予算総額は、580億2,000万円とのことで、前年度比9.1%の増加であり、過去最大の規模となった。この中には、義務的経費としての障害福祉サービスや保育所への支出が含まれている。市長の中西茂氏は「持続可能な財政構造の構築を目指し、選択と集中を大事にしている」と述べた。
また、特別会計の一環として、国民健康保険事業特別会計の予算は112億1,096万8,000円で0.8%減少する一方、後期高齢者医療特別会計は15億2,390万1,000円で1.9%増加した。これにより、被保険者数の変化が影響を及ぼした形だ。
米軍関係の取り組みについても言及された。市長は「市民と米軍関係者の交流促進に努める」とし、過去の事故に対する安全対策も言及。このことは市民の安全を守る戦略として重要視されている。
さらに、未整備地区の汚水管渠や雨水管渠の整備を進め、下水道事業会計の予算は9億2,495万6,000円に設定されている。市の上下水道部長は「地域住民の環境向上に貢献したい」とコメントした。
その他、議題には空き家対策や、地域の持続可能な発展を念頭に置いた新たな取り組みも報告された。特に、出産・子育て応援給付金は、経済的な支援を強化する一環として重要視されている。
このように、議会は市の財政運営と地域活性化に向けた施策について、積極的に議論を行っている。その中で、議会と市の職員が一丸となり、未来の鹿屋市のための取り組みに尽力することが求められている。