令和5年9月の鹿屋市議会定例会では、環境問題や平和ミュージアム構想、新型コロナワクチン接種事業などが議題となった。
特に、環境問題については、米永あつ子議員が具体的な取り組みを提案した。議員は、「鹿屋市は家庭ごみを525グラム以下に減らす目標があるが、現状599グラムである。生ごみの減量が必要であり、市民の協力を得るための新たな施策が求められる。」と述べた。
また、ミュージアム構想に関する議論も活発で、教育現場との連携や、鹿屋の歴史や戦争の悲惨さを知る場を設ける必要があるとの意見が出た。具体的には、戦争体験者の証言や展示を通じて、平和についての認識を深めることが求められている。
新型コロナウイルスワクチンの接種事業では、副反応への配慮が必要であり、健康づくり・高齢者支援策の監(竹之内里香氏)は、「副反応報告制度を通じて、相談窓口を継続的に整備することが重要です。」と語った。
さらに、自転車活用推進計画については、特に若者を対象とした施策が必要との指摘があり、今後の普及活動が期待されている。議員は「電動アシスト自転車の購入補助を検討してほしい。」と訴えた。
地域の交通安全についても語られ、街路樹伐採や白線補修の必要性が挙がった。これに対して、市側は「関係機関と連携し、早急な対応を図る。」とした。また、有害鳥獣の駆除についても、個体数を減らすためのさらなる活動が求められており、支援事業を展開する意向が示された。
さらに、相続登記の申請義務化等、法整備に関連する市民への啓発活動についても話が及び、「法務局との連携を強化して市民に情報を提供していく必要がある。」と述べられた。
献血運動についても、特に若年層の参加を促す取り組みが必要とされており、学校での教育活動が重要とされている。また、地域における献血の重要性や活動参加の促進が求められた。
最後に、鹿屋市では、地域自然エネルギーの利活用とそれに伴う各種プロジェクトの検討が進められ、多角的な支援体制の構築が期待されている。鹿屋市の皆様からの意見を反映し、未来に向けた取り組みを進めていくことが重要とされている。