令和5年6月定例会が開始された。出席議員は25人で、議事は事前に配付された議事日程に基づいて進められる。
まず、会議録署名議員として西薗美恵子議員と米永あつ子議員が指名された。次に、本定例会の会期が6月9日から30日までの22日間と決定された。
市長の中西茂氏は、現時点における市政運営の状況報告を行った。新型コロナウイルス感染症に関する全国的な位置付け変更について言及。今後は一般の疾病と同様に、受診が保険診療の対象となる。市民には引き続き、基本的な感染対策への協力が求められ、特に重症化リスクの高い方にはワクチン接種を促している。さらに、高病原性鳥インフルエンザに対する防疫対策も講じられたことを伝えた。
議案においては、鹿屋市職員の特殊勤務手当に関する条例の改正が審議された。この条例改正は、感染症患者対応を行った職員に特例を設けていたが、今年5月にその必要性が薄れたため、取りやめることが決まった。他には、下水道条例や営住宅条例の一部改正についても議論が交わされた。特に下水道条例の改正については、物価高騰を考慮し、使用料の改定延期が提案された。
その後、令和5年度一般会計の補正予算についても審議された。補正予算は2億5,436万9,000円で、主に新型コロナウイルス感染症対策や脱炭素推進事業に関わる費用が含まれている。この補正予算により、公共施設への太陽光発電設備の導入や、個人が行う太陽光発電設備の設置費用の一部支援が実施される見込みだ。
会議の最後には、鹿児島県後期高齢者医療広域連合議会議員の選挙が行われ、候補者7人から新たな議員が選出されることとなった。議会は予定された日程を全て終了し、散会となった。市議会は地域の課題解決や施策の進展について関心を持っており、今後も市民の声に耳を傾けながら、誠実な運営を行うことを約束している。