令和3年9月3日、鹿屋市議会の定例会が開会した。出席議員は26名、欠席議員は1名であった。
議長の花牟礼薫氏が議事を進行し、最初に議会録署名議員の指名を行った。繁昌誠吾氏と西薗美恵子氏が指名された。
その後、会期の決定が行われた。会期は本日から9月27日までの25日間と決定された。次いで、令和3年度鹿屋市一般会計補正予算(第5号)の専決処分の承認を含む、複数の議案が一括で議題に上がった。
市長の中西茂氏が提案理由を説明した。東京オリンピックの結果について触れ、特に本市出身の選手が金メダルを獲得したことを祝い、引き続き選手支援に努めると強調した。さらに、豪雨災害の影響を受けた市民への義援金を日本赤十字社を通じて送付したことを報告し、復旧・復興への貢献を訴えた。
また、国勢調査の速報値を基に、鹿屋市の人口減少について言及。20年連続で減少しているが、関連データとの比較で本市の位置付けを確認した。人口減少対策に引き続き取り組む方針が示された。
新型コロナウイルス感染症による影響が顕著であり、対応策としてワクチン接種の進捗状況を報告した。65歳以上では接種が進んだが、64歳以下のグループに対しても集団接種や夜間接種を実施中であるとのこと。若年世代の感染拡大防止に向けた取組が重要であると指摘した。
次に、予算案についての質疑の時間が設けられた。市來洋志議員が中小企業等経営安定支援事業に関する質疑を行い、商工観光振興監の郷原信一氏がキャッシュレス決済についての運用方針を説明した。
多くの議案が審議の対象となり、最終的に令和3年度一般会計補正予算第6号が原案通り可決され、他の議案も進められた。特に、補正予算第6号は地域経済の活性化を目的とした多岐にわたる支援事業を含んでおり、地域の消費喚起に向けた取り組みが強調された。
これに加え、交通安全対策や再生可能エネルギーの普及に向けた新たなガイドラインの策定なども進められており、市民生活に密接に関わる分野での施策が展開されている。
最後に、鹿児島県後期高齢者医療広域連合議会議員の選挙が行われ、候補者の結果が報告された。総投票数は26票、すべて有効票と確認された。その結果、川越信男氏が圧倒的支持を得て当選した。
本日の会議は、議題全てが終了し、散会となった。