令和4年12月鹿屋市議会定例会では、様々な議題が審議された。
特に注目を集めたのは、令和3年度の一般会計決算の認定である。この結果、歳入総額は656億6,140万8,343円となり、前年に比べ9.2%の減少が確認された。
市長の中西茂氏は、「予算執行が合理的、効果的に行われたかを徹底的に審査した結果、29億7,907万7,852円の黒字となりました。前年の実質収支も改善されました。」と強調した。議会における質疑でも、歳出の適正さや自主財源の確保が話題になり、市の財政運営への関心が寄せられた。
また、国民健康保険事業特別会計決算についても報告があり、歳入決算額は118億2,312万5,283円、歳出決算額は114億5,783万7,854円となり、形式収支は黒字であることが確認された。一般被保険者数が減少しているものの、医療費は新型コロナウイルス感染症の影響で増加している。
さらに、介護保険事業の決算についても同様に審査された。前年と比較して要介護認定者数が増加している中、給付費は前年度と同レベルに納まっているとの報告があった。市の施策として、家庭での自立支援に向けた取り組みが求められている。
水道事業や下水道事業の剰余金の処分も議案に上り、徹底した施設管理と維持管理が行われていることが確認された。これらの決算認定案はいずれも全会一致で可決される運びとなった。
今回の定例会では、さらに多くの条例及び議案が提案され、議員による活発な質疑が行われた。市長や部長からの説明に対し、政策の実施状況や今後の課題について具体的な意見が交わされ、市民生活に直結する問題について真剣に検討されたことが印象的である。