令和3年3月8日、鹿屋市議会は定例会を開催し、多くの議題が取り上げられた。特に、訴訟上の和解関連の議案や、各種補正予算案に関して活発な議論が行われた。
中でも訴訟上の和解に関する案件では、市道に埋設した水道管の問題が浮上し、和解金の負担が市に影響を及ぼすことが指摘された。市民環境委員長である松本 辰二議員は、全会一致での可決を報告し、事故の影響について詳細に言及し、「必要な補修費用には市の予算が関わる」と意義深い発言をした。
また、令和2年度の水道事業会計の補正予算では、収入と支出がそれぞれ見直されたことが報告され、郷原 竜児上下水道部長は、現在の水道事業が「比較的良好な経営状態」と述べ、その背景には過年度の準備金の見直しがあるとした。一方で、下水道事業の状況は、財政的な厳しさが報告された。
別の議題では、国民健康保険に関する予算案も可決された。中裕 創部長は、特別会計について増減を分析し、適切な運営を強調した。特に医療や福祉への支出は年々増加傾向にあり、この影響が市の財政に重くのしかかる予測を示した。
また、一般質問では、伊野 幸二議員がコロナ禍の影響について言及し、特にスポーツ振興の重要性を強調した。これを受け、中西 覚市長は、「スポーツを通じた健康的な生活への貢献」と述べ、鹿屋市のスポーツ推進計画を推進する意義を再確認した。さらに、地域社会でのプロチームとの連携による地域活性化の必要性が広く語られた。
最後に、ワクチン接種に関する準備も進められていることが強調された。特に、各種医療機関と連携を図り、円滑なワクチン接種体制の構築を目指している。市民生活部長は「接種体制が整えば、迅速な情報発信を行う」と意気込んだ。市全体での連携が必要なことを改めて示したのである。