丸亀市議会は、令和5年第5回12月定例会を開催した。
出席議員は24名であり、議事は議案第89号から112号までの計24件にわたる補正予算や条例改正が提案され、質疑が行われた。
特に議案第89号に関する質疑が注目された。守家英明議員は、離島航路運賃無料キャンペーンに関する予算2,000万円の内容や運営時期について尋ねた。市民生活部長の田中壽紀氏は、昨年度と比べて実施期間が短縮されても、同様の予算額が計上されている理由について説明した。具体的には、今年度は今後の利用者数のさらなる増加を見込み、臨時便の運行も計画しているとのこと。また、期間を短縮したことにより、利用者が集中することが予想され、広報活動を強化するための経費も含まれていると強調した。
次に、中谷真裕美議員は、西中学校の仮設校舎建設に関する質疑を行い、児童数に基づく生徒数の動向や工事費用の概要について質問した。教育部長の窪田徹也氏は、過去の生徒数データを元に仮設校舎の建設が必要とされる理由を説明した。今後3年間で必要な教室数を確保するための対応として、設計業務を含む予算計上がなされている。
さらに、同議員は議案第103号に関しても質疑を行い、管理不全空き家に対するペナルティの新設について質問した。都市整備部長の伊藤秀俊氏は、空き家対策特別措置法に基づく改正により、新たに特定空家予備群が設けられることにより、所有者の指導や勧告が行われるようになる点を明らかにした。ただし、管理不全空き家の指定については、現行の審査会は経ずに指導を行う方針を示した。
各議案の質疑は続き、今後も必要な審査が行われる様子であった。議長は次回の会議日程を告知し、会議は散会した。