令和3年9月定例会では、数々の重要議題が審議された。本会議では、市民生活や地域経済に密接に関連する学校給食の在り方、果樹栽培振興、医療費助成、公共施設の利用といった多面的な課題が取り上げられた。特に市長は、奥州市の学校給食制度について言及し、現在は未就学児及び小学生に対して支援を行い、過去には補助の拡大を図ってきた。このことは市民生活の質を向上させる重要な施策であると強調した。特に、高校生の医療費助成については、現在の8割の補助では限界があると認識しており、全額助成を目指す場合には今後の予算手続きが必要であると説明した。次に、果樹栽培に関して、特にリンゴの生産に影響を及ぼす天候の影響についても言及された。令和2年の調査では、凍霜やひょうによって大きな被害が出たという。市では、これに対する支援策の実施を通じて、農業者が今後も希望を持って生産を続けられるよう努めている。特に補助金制度の拡充が必要とされており、農業者の声を大切にしながら、制度整備を図る方針も示された。
さらに、公共施設の利用に関する議論も展開された。市長は、空き公共施設の活用方法を再考し、地域にとって有用なものとするための動きに期待を寄せると共に、無駄に資源を抱えることを避ける必要性を強調。将来的に地域のニーズに応える形で、空き公共施設を監視し、その情報を市民に発信しつつ、使いやすさを図ることの重要性を説いた。
これらの課題は、今後の市政において重要な関心事として、引き続き議論を重ねていく必要がある。市は、これらの議題を踏まえ、実現可能な戦略を練り、市民生活の向上に寄与する施策を推進する意向を表明した。