令和6年第4回金ケ崎町議会が開催され、議員からは多くの重要なテーマが提起された。特に工業用地の確保と、定住自立圏における連携強化に関する質問が目立った。
新たな工業用地の確保については、町長が「岩手中部工業団地の周辺を候補地として、企業のニーズに応じた迅速な対応が求められている」と述べた。新たに30ヘクタール程度の用地を確保する方向で調整を進め、5年以内の完成を目指す考え。これには土地利用調整と関係者との協議が必要である。
町民憲章に基づく教育行政についても質問が上がった。小野寺議員は「教育と文化を高める」とは何か、明確な意義を問うた。町長は「町民一人一人が理念を実践することが重要」と強調した。この他、戦没者慰霊供養の実施についても意見が交わされ、特定の日にちにこだわることの重要性が述べられた。具体的には、8月9日、10日の位置づけにつき、議員からはその歴史的背景に触れ、町長も真摯に耳を傾けた。
定住自立圏については、佐藤議員が「金ケ崎町が両市の架け橋役を果たすべきだ」との見解を示し、リーダーシップの重要性を訴えた。町長も「地理的条件を活かし、積極的な役割を果たしていきたい」と回答した。地域公共交通の強化については、住民の利用が困難な現状を挙げて改善策が求められた。特に、地域の交通利便性向上に向けた取り組みとして、コミュニティバスの共同運行の可能性についても議論がなされる。
地域の農業振興や文化事業にも目が向けられ、採取や活動の幅広い連携が期待されている。また、福祉避難所の充実についての話し合いも進められ、今後の協力が重要であるとの認識が共有された。
最後に、議会では金ケ崎町が持っている可能性を生かし、さらなる発展を目指す取り組みについて、町民とともに進めていく姿勢が強調された。