令和6年6月10日、金ケ崎町議会が第4回定例会を開き、各議案や報告が審議された。中でも、令和5年度金ケ崎町一般会計繰越明許費繰越計算書や下水道事業会計予算繰越計算書が報告された。これに関し、企画財政課長の小原弘子氏は、繰越しの理由として資材調達の遅れを指摘した。
重要な議案の一つとして、監査委員の選任が挙げられた。町長の髙橋寛寿氏は、候補者の金田正幸氏について、過去の経験と適正を強調し、議員の同意を求めた。この議案は全員賛成により承認された。
金ケ崎町の税条例の一部改正案も審議された。この改正により、住民への税負担が軽減する方向で進められる。副町長の鈴木浩之氏は、「この改正は町民にとって負担軽減とサービス向上を目指すもの」と述べた。
また、空家等の適正管理に関する条例の改正案が審議された。この中で、空き家情報の流れが問われ、商工観光課長の相澤啓氏は、空き家の適正管理や利用促進に向けた取り組みを進める意向を示した。議員からはこの条例に対して具体的な意見が相次ぎ、議論が活発に行われた。
最後に、請願第2号について現行の健康保険証を存続するよう求める意見が出され、賛否が分かれた。賛成派は、マイナンバー制度との関連を警告し、保険証廃止の危険性を訴えた。一方、反対派は制度改正の進展を支持し、国民の利便性向上を訴えた。この請願は最終的に不採択となった。
会議は約2時間にわたり、多くの重要事項が議論された。町の政策決定に向けた議員たちの活発な議論が印象的であった。