令和6年第4回金ケ崎町議会定例会で、地域づくり協働補助金や自治会運営の現状など、地域の課題について議論が行われた。
特に、地域づくり協働補助金については、11番の千葉良作氏が高齢化や若い世代の参画について懸念を示した。事務局からの返答によれば、自治会の高齢化は確かに課題として意識されており、今後の地域活性化には協力が求められるという。行政区長・自治会長会議においても、地域の意見が反映される仕組みが必要であることが強調された。
また、買物弱者についての議論も行われ、町内の移動販売車の導入を通じて支援がなされているが、依然として状況把握が求められている。高齢者の生活支援を強化するためには、地域のインフラ整備も不可欠であるとされた。
さらに、防災訓練に関する質問があり、訓練の参加者280人の協力を得て行われたことが報告された。高齢者の避難がスムーズに行われたとされる一方、避難所の開設時において改良の余地があることも指摘された。特に、受付の混雑や避難指示の伝達に関して、さらなる工夫が必要とされた。
町長の髙橋寛寿氏は、訓練の結果や市民の意見を真摯に受け止め、次回に生かすよう努めることを約束した。市民の防災意識を高め、訓練の質を向上させることが、今後の防災対策の鍵であると期待される。
このように、金ケ崎町議会では、地域の現状を鑑みた柔軟な対応が求められており、住民の参加と協力を重視した地域づくりが進められている。議論の中で浮かび上がった課題には、地域資源の活用や次世代への教育、さらには異なる世代間の協力が期待されている。