奥州市ではオオキンケイギクの繁殖が進んでいるため、とりわけ生態系への影響や被害が懸念されている。
昨年の能登半島地震を受け、多くの市民が自身の住宅の耐震性について再考する機会を得た中、さらにこの外来植物も問題視されている。オオキンケイギクは伐採や駆除が難しく、多くの市民がその対策に悩んでいる現状が浮き彫りになった。市としても情報提供が求められており、市民への周知が重要であると認識されている。
倉成淳市長は、特定外来生物に指定されているオオキンケイギクの駆除計画は未策定であるが、必要に応じて市民の協力を仰ぐ方針を強調した。市民からの情報を募集し、駆除については市の関与を見ながら実行する考えも持っているようだ。
特に道路沿いや公道に広がるこれらの植物に対しては、国道や県道の管理者に通報する制度を敷く事で、駆除を促進する考えが示されている。市民の庭にも生えている場合は、家庭への周知が進められ、不法な栽培の排除も促していく必要がある。また、オオキンケイギクの駆除には時間がかかるが、市民にはもっと頑張って取り組んでもらいたい意向が表明された。
一方で、健康増進の取り組みとして、健康マイレージ制度の導入が進められることが期待されている。市長は具体的な制度の導入には至っていないが、健康に関心のない市民を巻き込むための手法が必要であると語り、ウォーキングを促す施策や地域の商店と連携し、ポイント制度を導入する考えが示された。具体的には、ここで貯めたポイントを地元商店街で使えるようにすることで、地域経済を活性化させる施策の検討が行われている。
今後の具体的な取組について、市民が参加できるシステム作りを行い、健康を意識した行動変化を促すための環境整備も必要であると、市の横の連携が求められている。