奥州市は、地球温暖化対策と再生可能エネルギーの活用に向けた取組を進めている。新設されたグリーントランスフォーメーション（GX）推進室は、公共施設のLED化や太陽光発電の導入可能性調査を実施し、環境基本計画や温暖化対策実行計画の策定に向けて活動を開始した。
GX推進室は、専任職員と兼務職員を集めた6名の体制で、全庁横断的に推進を図る。具体的には、太陽光発電の導入可能性調査を行い、その結果を地域活性化に結びつけることを目指している。これらの取組は、持続可能な社会作りに貢献すると期待されている。
今後、行政と地元企業、住民の協力を深め、地域全体での温室効果ガス削減を図ることが重要であると強調されている。特に、農業を基盤とする市としては、農業分野にも温暖化対策を取り入れ、地域経済の発展を図る方針が示されている。
国立天文台との連携に関しては、奥州市は25年の長い歴史を持ち、出前授業を通じて地域の子供たちに科学を教える活動を行ってきた。天文台との連携により、小中学校への出前授業や地域のイベントが開催され、毎年多くの参加者を集めている。この連携は、地元の科学教育の発展にも寄与している。
また、江刺地球潮汐観測施設は、地球の潮汐を観測する重要な役割を担っており、その施設への道路整備や安全管理も行われている。未来の研究や観測には、新たな取り組みが必要であり、地域の幅広い参加と支援が求められる。
教育委員会は、天文台との連携を深めつつ、地域の歴史や自然に関する学習を推進する計画を立てており、奥州市の独自の資源を最大限に活用した教育が期待されている。