令和6年3月19日に開催された金ケ崎町議会の定例会では、4つの補正予算案が審議され、いずれも原案通りに可決された。
最初に議題として登場したのは、令和5年度金ケ崎町後期高齢者医療特別会計補正予算である。住民課長の梅田吏佳氏が説明を行い、後期高齢者の人数は2496人であり、特別徴収は2063名、普通徴収は462名であることを述べた。さらに、この補正予算の策定理由として、年度の途中での徴収方法の変更が影響していると説明した。
次に、岩手中部工業団地内の工業用地整備事業に関する補正予算案が審議された。商工観光課長の相澤啓氏は、この工業用地は既にインフラが整備されており、特別高圧も利用可能である点を強調した。特に、2024年問題を意識した物流関係からの引き合いが増えているとし、早期の販売に努める意向を示した。
さらに、金ケ崎町水道事業会計補正予算も承認された。この案件について上下水道課長の北條光氏は、現金預金が6億9143万円、建設改良積立金が4億2411万円あることを明らかにし、将来的には更なる収入確保を図る考えを示した。
最後に、令和5年度金ケ崎町下水道事業会計補正予算についても検討され、こちらも原案通りに可決された。議員からは起債の減額幅についての問いがあり、上下水道課長は、毎年の返済には一般会計からの繰入れが必要であることを説明。このことから、料金収入だけでは返済が困難であるとの認識を示した。
各議案の審議において、議員たちは地元住民に直接関わる医療やインフラ問題に真剣に取り組む姿勢を見せた。これらの預算案は、町の将来の財政に大きな影響を及ぼすものとなるだろう。