令和2年第3回奥州市議会が開催され、本議会では様々な補正予算案や条例案が提案された。
特に注目されるのは、「令和2年度奥州市一般会計補正予算(第9号)」に関する承認の求めや、奥州市国民宿舎等事業の廃止に関する条例の整備についてである。この条例は、地元住民と観光客により良いサービスを提供するための基盤を整える意味合いを持つ。
議案中の「奥州市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正」も重要な点であり、これは家庭的保育事業の質を向上させ、子育て支援を充実させる意図があると考えられている。また、議案の一つに「奥州市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業並びに特定子ども・子育て支援施設等の運営に関する基準を定める条例の一部改正」があり、こちらも地域の育児支援に寄与する内容となっている。
市長の小沢昌記氏は、議会内で新型コロナウイルス感染症への対応として、医療体制の充実を強調し、新市立病院建設問題へも言及した。また、議員から地域医療の在り方についての質問が相次ぎ、市長は「病床削減の計画はやむを得ない」とし、地域医療を支える重要性についての認識を示した。
さらに、一般質問の中で及川善男議員が、市内での新型コロナウイルス感染症対策にも触れ、市長に「感染拡大防止策と医療体制の充実に万全を期すことが求められている」と訴えた。
議会は医療や介護の分野でも市民の安心を保障するため、目的別に様々な条例や補正予算を定めていることがわかった。議会の決定が、市民にとっても必要な医療サービスや子育て支援の基盤を形成していくこととなる。