令和3年3月25日、奥州市議会臨時会が開会され、重要な議案の審議が行われた。出席議員は定足数に達しており、議長の小野寺隆夫氏が会議を進行した。
議題の一つ目である「会議録署名議員の指名」では、議長が小野優氏、及川善男氏、佐藤郁夫氏の3名を指名した。次に、会期の決定が議題に上がり、議会運営委員会委員長の菅原由和氏が報告を行った。今期臨時会の会期は、1日限りとすることに決定したと述べた。
次に諸般の報告が行われ、市長から2件の議案が送付されたことが伝達される。その後、議案第1号「令和3年度奥州市一般会計補正予算(第2号)」が議題となった。新田伸幸副市長が補正予算の説明を行い、総額590億4,787万2,000円の予算が提案された。関心が高まる中、19番の阿部加代子議員が低所得者子育て世帯への生活支援特別給付金について質疑を行った。新型コロナウイルス感染症の影響を受けた家庭に対する支援が予想される。
阿部議員はまず、国際交流推進事業の一環としての新型コロナ関連情報の多言語発信について問いかけた。井面地域づくり推進課長は、外国人市民の不安を軽減するため、英語や中国語を用いた情報発信を行う旨を述べた。
また、生活支援特別給付金については、児童1人当たり5万円を支給する方針が伝えられ、支給日は5月11日に予定されていると説明した。議員たちは、これらの支援が迅速に行われることを強く要望した。
続いて、2件目の「令和3年度奥州市病院事業会計補正予算(第1号)」が審議された。市長は新型コロナウイルスに対応するための予算で、総額41億8,386万1,000円の収益が追加され、支出も同額が加えられることを説明した。特に、病院におけるPCR検査を自前で実施する体制整備が焦点となっている。この決定によって、市立病院が新型コロナの検査機能を強化することになり、地域住民の健康を守る上で重要な一歩となるという意見が多くの議員から示された。
最後に、議会は全ての案件を可決し、会議は昼過ぎに終了した。全体として、本臨時会は市民の生活や健康に関わる重要な議題が多く取り上げられたことが印象的であり、今後の行動が期待される。