令和元年11月11日、奥州市議会臨時会が開会された。
市長の小沢昌記氏が、令和元年度の一般会計補正予算についての承認を求め、議案第1号が提出された。この補正予算は、台風第19号による被害を受けた施設の復旧費用として設定されており、歳入には5278万1000円、歳出には4億7331万円が加わる。清算後の予算総額は626億171万9000円となる見込みである。
また、議案第2号として提出された医師養成奨学資金貸付条例の改正も重要な議題となった。この改正では、臨床研修を県内で行った場合の優遇措置をより具体化し、貸付期間に相当する期間に市立病院で業務に従事した者に限定することが提案された。市長は早急な改革の必要性を認識し、慎重審議を求めた。
一方、農林部長の千葉昌氏が説明したところによると、台風による農地や農業関連施設、そして林業における被害は計95件、総額8410万円に達した。この中で特に農地に大きな影響があり、被害額は2570万円に上るという。
会期は本日のみと決定され、すべての議案が原案通り可決されている。さらには台風とは異なる気象条件に応じて、適切な避難情報の周知も今後の課題として浮上した。