令和3年第4回奥州市議会定例会の中で、交通事故の危険性と教育・保育施設の統廃合に関する議論が行われた。市長は、交通事故危険箇所の現状について、近年事故件数が減少傾向にあるものの、高齢者の事故が依然として多いことを報告した。
特に、新小谷木橋や秋葉町の交差点が高頻度の事故発生場所として挙げられた。当地域では、すでに11件の交通事故が発生しており、そのうち5件が人身事故である。通学路における危険を質す議員に対し、教育長は、地域の見守り活動や安全指導の重要性を強調し、交通安全対策の強化を示唆した。
次の議題である教育・保育施設の統廃合に関して、市長は、子ども・子育て支援事業計画における理念と目標について説明した。産業の変化に伴い受け皿としての教育環境を検討する中、待機児童数が過去最多となった背景や保育士の不足が要因であることに触れた。現状の待機児童は約20人、特に水沢地域で確認されている。
教育・保育施設の空白地域については、羽田地区における施設整備の必要性が述べられ、民間事業者からの調査結果も踏まえ、その立地特性を生かした対応策が求められている。また、地域の特性に合わせた教育環境を維持し、さらなる施策が必要とされる。
市は、今後も人口減少による影響を見据え、包括的な視点から持続可能な施策を講じる意向を示している。特に交通安全につきましては、事故防止策を効果的に実施し、教育・保育施策においても地域のニーズに応じた適切な対策が求められている。