令和3年2月22日に開催された令和3年第1回奥州市議会定例会では、様々な議案が審議された。
初めに、一般質問が行われた。特に注目されたのは文化財保護に関する質問で、小野寺重議員は教育長に積極的な取り組みを求めた。教育長の田面木茂樹氏は、文化財の調査や管理体制について説明したが、議員からは不十分との声も上がった。
さらに、条例制定に関する議案も審議された。「奥州市立学校施設の開放に関する条例」と「農業集落排水施設を公共下水道に統合するための関係条例」など、多くの条例が提出された。これに加えて多くの指定管理者の指定についても話し合われた。
また、国民健康保険税条例の一部改正についても、賛否が分かれた。税率引き上げに対する懸念が寄せられる中、医療局はその必要性を説明した。
多数の議案が原案通り可決される中で、特に「橋詰ふれあいセンター及び俳句の庵の指定管理者の指定」や「江刺ターミナルプラザの管理を引き受ける観光協会」の報告もあった。これらは地域振興に寄与することが期待されている。
また、令和2年度の各種補正予算も審議された。特に医療や看護関連の事業が多く、コロナ禍の影響が大きく関わっている。各事業体は、新年度に向けて、医療体制の強化や資源の確保に努めていく姿勢がうかがえた。
議会の閉会時には、各委員が引き続き地域医療の充実を目指すと共に、地域振興を進める意義を再確認した。