令和4年10月7日に開催された第3回奥州市議会臨時会において、重要な議事が無事に議決された。
会議では、まず最初に、議長の菅原由和氏が会議録の署名議員を指名し、出席議員の確認を行った。その後、会期が1日限りであることも決定され、議論が始まった。
特に注目を集めたのが、議案第1号で提出された令和4年度奥州市一般会計補正予算である。この補正予算では、住民税非課税世帯へ5万円を給付する緊急支援金の支給が盛り込まれた。市長の倉成淳氏は「価格高騰から市民を守るための重要な施策です」と強調した。
補正後の市の予算総額は668億2,221万2,000円となり、各項目の歳入と歳出がそれぞれ詳細に説明された。特に、価格高騰に対する支援としては電力・ガス・食料品の補助金や、宿泊促進事業などが挙げられ、市民や事業者への支援策が充実する見込みである。
議案第2号の病院事業会計補正予算も可決された。こちらは、総合水沢病院の医療機器の更新を目的としており、重要な設備が適正に機能することで医療サービスの向上が期待される。市長は「市民の健康を守るためにも、最新の設備が必要です」と述べた。
さらに、議案に対する質疑も行われ、議員からは福祉灯油の支援需要や、防災対策の調査結果に対する詳細な確認が求められた。福祉部長の高橋利徳氏は、福祉灯油の支援について県との協議を続ける必要があると述べ、さらなる支援策の必要性を認識している。