令和元年6月17日に開催された奥州市議会の定例会では、主に児童・生徒の安全対策や文化財施設の運営、さらには高校再編計画に関する議論がなされた。まず、登下校時の安全対策について、教育長の田面木茂樹氏が説明した。現状では918人分のスクールガードが配置されており、登校時の見守り活動が行われている。やはり、時折発生する不審者のニュースは社会的に大きな懸念材料であり、そのための手続きや活動を強化する必要があるとされる。
次に、文化財施設の現状についても議論がなされた。特に後藤新平記念館、斎藤實記念館、高野長英記念館の老朽化が問題視されており、記念館の機能を強化するためには、その維持と更新が急務であるとの意見が上がった。市の小沢昌記君市長は、現状を把握しつつ、新たな展開を行う方針を述べた。一方で、各記念館の特性を生かし、地域の魅力を発信していく努力も重要だと強調された。
さらに、高校再編計画についても言及があり、特に少子化の進行が奥州市の高校入学者数に深刻な影響を与えている現実。教育長は、その中で特に地域ニーズに合った高校教育の充実を図り、地域との連携を深めていく必要があると考えていると述べた。このような背景の中、地域の高校が存続するためには、地域内外との連携や魅力の発信が欠かせないと強調されている。