令和4年第1回奥州市議会定例会では、母子医療や健康づくりに関する多くの議論が交わされた。
特に注目されたのは、産科・小児科医療の現状についてである。現在、胆江医療圏では出産できる施設が無くなる見込みであり、市民からの不安の声が高まっている。この件に関して千葉康弘議員は、医師会と協力し、医師確保を強化することが重要であると述べ、狭き門のなかでの医師の招聘や助産師の育成についても要望をした。
また、健康づくりについての方針が話し合われた。在宅医療や介護サービスの連携強化を目指す旨が強調され、運動習慣を定着させるための施策の必要性も発信された。市長は、運動施設利用券を配布するなどの取り組みが進んでいることを報告したが、いまだ多くの市民に運動習慣が根付いていない現実がある。
新たに健康ポイント制を導入する可能性についても意見が交わされたが、導入には多額の費用がかかるため、慎重に進めなければならないとのこと。市長は、健康を促進するためには初期投資が必要であると述べ、政策の実施に意欲を見せた。
議会では、除雪や融雪剤の散布についての具体的な施策も紹介され、冬場の道路安全確保が今後の課題として再提起された。特に市民からの危険木除去や凍結した坂道の対策についての声も多く、議員はその重要性を指摘した。
行政側からは、住み慣れた地域で安心して生活できるための取り組みが一層進む必要性が強調され、今後も多方面での活動が求められる。