令和4年度の奥州市議会定例会が2月3日に開催され、新年度予算が議題に上った。今回の予算は多岐にわたり、一般会計予算、各種特別会計予算等が含まれている。議案第24号、令和4年度一般会計予算は市長の説明によると、予算の782億3221万円が計上された。
中でも注目されるのは一般会計予算で、歳入の内訳は全体的に増加傾向にあるが、特に新型コロナウイルス関連の影響が懸念されていると述べられた。さらに、質疑の中で、「職員の人員削減計画」は、予定通り進める方針が強調されたものの、議員からは見直しの必要性についても意見が交わされた。
また、特別会計予算でも広域水道受水の計画や、障がい福祉への支援、母子保健推進事業などの重要施策が次々に取り上げられた。特に新たな医療制度の実施や、医師確保に向けた奨学金制度も注目され、今後の経営シェアの見通しについて質問が挙がった。医療局の管理者は、現在進行中の改革プランに基づく取り組みを進める必要があるとも述べた。
一方で、 鳥獣被害に関する対策として、今年度の電気柵設置補助が充実することが報告され、特にイノシシ被害が問題視されている中、実際に84頭の捕獲がなされたことも示された。
このように、令和4年度の予算案は、様々な課題に対応していく意義深いものであるが、議会ではその実施に際する詳細な計画や評価制度の見直しについても議論が交わされた。