令和3年度の奥州市議会定例会が開催され、複数の議員による一般質問が展開された。
今回の注目は、新型コロナウイルスワクチン接種の状況についての菅原由和議員(奥州市議)の質問であった。市長の小沢昌記氏は、ワクチン接種率の向上と市民への情報提供強化を確認した。また、ワクチン接種に関する今後の政策についても説明が求められた。
菅原議員はさらに、市民参画と合意形成についても言及した。この問題に対し、市長は、市民の声を反映する制度の拡充を推進する意向を示し、透明性の確保を強調した。また、藤田慶則議員(奥州市議)からは企業誘致に関する質問があり、広表工業団地の活用についての具体策が求められた。市長は、企業誘致活動が地域経済の活性化につながるとし、さらなる取り組みを約束した。
教育関連の質問も数多くあった。千葉敦議員(奥州市議)による学校給食の在り方に関する質問には、教育長から、給食の栄養バランスや地域の食材を使用したメニュー開発などが進行しているとの説明があった。市長もこの取り組みを支持し、更なる改善を述べた。
また、公共施設の整備については、瀬川貞清議員(奥州市議)からの質問があり、特にインターネット環境が重要視される中、市長は、この点についての整備計画を確認した。高齢者福祉に関する質問に対しては、高橋浩議員(奥州市議)が加齢性難聴への対応を取り上げ、市長は必要な方針を示した。
デジタル人材の育成については、阿部加代子議員(奥州市議)が質問に立ち、女性のデジタル人材の育成策についての答弁を求めた。市長は、デジタルスキルの向上が地域の力になるとの認識を示した。
最後に、地域医療の在り方について及川佐議員(奥州市議)が質問し、新市立病院建設問題が議論された。市民が安心して医療を受けられるための体制整備に向けて、市長は誠心誠意努力すると強調した。