令和3年第4回奥州市議会定例会で、地域医療と農業振興に関する重要な議題が取り上げられた。
医療関係者との意見交換が進められ、特に新市立病院・診療所改革プランの在り方について市民からの反対意見が多数寄せられたことが強調された。市長は、今後より多くの市民の声に耳を傾け、具体的な方向性を示す努力をする意向を示した。
また、統廃合によるリスクについては、特に医師不足や患者数の減少が懸念される中、医療の持続可能性が脅かされる可能性がある。そのため、早急に必要な医療機能を確保し、地域医療を充実させる必要があるとされ、地域住民の意見も踏まえた対応が求められた。
続いて、農業振興に関する発表が行われた。地域の農業は、コロナ禍の影響で深刻な影響を受けている。例えば、米価の下落や感染症による生産・販売活動の停滞が指摘された。
市長は、農業支援策としてグリーンツーリズムや農泊の推進が重要であると説明した。地域の特産品を利用した新たな交流促進を図ることで、地域全体の活性化が期待される。さらに、農業機械の共有といった取り組みを強化することにより、農家の負担を軽減し、生産性の向上を図る意向が示された。
また、高齢者が農業に従事したいという要望に対し、農業機械のレンタルや共有の仕組みを設けることで、小規模農家や兼業農家の振興を図る方針が示された。
現在の状況から見れば、農業の未来は厳しいが、地域コミュニティと連携し、農業支援の体制を強化することで、持続可能な発展が可能であるという期待が寄せられている。