6月7日、奥州市議会は令和4年第2回定例会を開幕し、市長および教育長の演述に対する議員からの質問が行われた。多様な内容が取り上げられ、その中でも特に部活動の休日移行と不登校問題が重要なテーマとして浮かび上がった。その中で、部活動の地域移行においては、岩手県は他の都市と比べて遅れが見られる。中体連などの団体と協力し、受け皿事業者の確保を進める必要があると認識されている。また、不登校に関する相談や学習支援といった点については、学生の心理的な支えを求める動きが強調された。教育長は、適応指導員による支援や家庭訪問の経験をも踏まえ、今後さらに多くの子供たちに寄り添った支援を行いたいと述べる。
さらに、地域における歴史遺産の活用も議題として取り上げられた。教育長は、特に鬼剣舞の認定に向けた取り組みを強調し、地域の文化財の保護と活用に力を入れていることを明言した。加えて、自治体のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進については、単に業務の効率化だけでなく、デジタル技術を通じて人材育成にも焦点を当てる必要があるとし、特に女性のデジタル人材育成が重要であるとの見解が示された。