令和6年第1回奥州市議会定例会では、市長及び教育長による演述に対する質疑が行われた。議員たちの質問に対し市長は、林業分野での木材利用促進の施策を述べ、特に公共建築物等への木材利用が注目されていることを強調した。その一方で、廃棄物削減のために有料化の調査研究も進めていくとした。
また、米の輸出政策に関して、6年間で輸出量が6倍に増えたことを評価し、その取り組みの重要性を訴え。ただし、担い手の減少が農業に深刻な問題をもたらしていることにも言及した。このため、地域おこし協力隊制度を活用し、外部から新たな担い手を確保する方針を示した。
教育長の演述では、不登校への対応が中心的テーマとなった。特に、自己存在感を感じさせる集団づくりの重要性が強調され、学校が魅力的であることが不登校防止に繋がるとした。また、心や体調の変化を早期に発見する「COCOLOプラン」の導入にも期待を寄せた。
郷土芸能の継承についても議論があり、地元の文化を存続・活用するためには、教育委員会と地域がタッグを組む必要があるとの意見も出た。教育長は、遺産の保存を含むプランの策定を進める考えを示した。
全体として、地域の特性を生かした政策を通じて、奥州市の産業振興、教育環境の整備、また伝統文化の保持に努めていく旨の記載がなされていた。