令和2年12月4日、奥州市議会にて新市立病院の建設問題についての議論が行われた。
議会では新型コロナウイルス感染症の影響が大きくなっている中、医療体制の強化が求められている。
特に、疾患対策としての市立病院の役割が重要とされ、新病院建設の必要性が強調された。
市長の小沢昌記氏は、「新型コロナウイルスに立ち向かうために、新市立病院の建設が不可欠である」との考えを示し、来年の2月には病院の改造プラン案を議会に提示する意向を示した。
さらに、現状の医療体制についても言及され、多くの患者に対応できる病床の確保が急務となる。
医師紹介や医師確保のための努力も行われているが、医療従事者のやる気を引き出す新病院の必要性を訴えた。
その後、蔵まち郷土食財館についても質問があり、江刺地区の活性化に資する役割を果たしていることが評価されつつも、コロナ禍で経営が厳しくなっているとの報告があった。
また、観光施設の民間移譲についても言及され、スキー場などの民間移譲が今後の検討課題であることが示された。
市のスキー場については、使用状況が悪化し、休止の可能性が示唆されている。
これに対し、議会では不安の声が上がり、早急な対策を求める声が高まった。
さらに、ゴミの減量化に関しても議論が行われ、地域の協力の下、リサイクル率の向上が求められた。
「リユース活動を促進し、分別方法の周知が必要」との意見もあり、環境への配慮が強調されている。
次いで、鳥獣被害に関する現状も報告され、イノシシや熊による農作物の被害が増加していることが指摘された。
「間伐や下草刈りで環境を整備する必要がある」との声が上がる中、地域の人々が集まって環境保全への取り組みを進めるべきとの意見が述べられた。
行政府の立場から市民の意見を確認し、環境保全や鳥獣対策を進めていく方針が示された。
新型コロナウイルスの影響が続く今、また地域の医療体制強化への期待が高まる中、地域住民との協力による政策の推進が求められている。