令和元年第3回奥州市議会定例会が9月4日に開催され、教育や安全対策に関する重要な議題が取り上げられた。
まず、学校図書の整備状況についての報告では、奥州市の図書整備計画が順調に進行していることが確認された。市内の小学校と中学校での蔵書数が増加し、計画的な新刊図書の整備や古い図書の廃棄が実施されていると述べられた。学校図書館の整備により、教育環境が向上していることが票しされ、今後も効果的な図書管理が求められる。
一方、学校図書の購入費用については基準財政需要額に対する割合が40%前後であり、他市と比較しても改善が必要であるとの指摘があった。市長は、さらに図書購入費を増やするための方法を模索しているとした。
次に、福島原発事故に関する対応状況として、放射線量の定期測定結果が報告された。市内39カ所での観測結果は、毎時0.04から0.14マイクロシーベルトと安全なレベルであるとされているが、子供たちが通う学校における放射線量の把握と周知が求められている。さらに、除去土壌の保管状況についても、引き続き担当部署と連携し、適切な管理が行われているとの説明があった。
最後に、高齢者へのごみ出し支援策についても議論が交わされた。市は、地域の実情を踏まえた柔軟な支援策を年内に模索する方針を示し、高齢者福祉の向上を目指す意向を強調した。地域コミュニティでの支え合いと、適切な生活支援が今後の課題として浮上している。