令和3年第1回奥州市議会定例会が開かれ、多岐にわたる議案が審議された。
特に注目されるのは、議案第53号の副市長の選任に関する件である。小沢昌記市長は副市長の及川新太氏の再任を求め、その経歴と人格を称賛した。この選任には議会からも賛成の声が上がり、承認を受けた。
一方、教育長の任命を巡る議案第54号も重要な議題であった。こちらも田面木茂樹氏が再び選任されることとなり、教育委員会の安定した運営が検討された。
議案第55号では、教育委員の任命に関する議案が通過し、議会の承認を得た。市議会は、教育面での重要な施策が一層進展することへの期待を寄せている。
また、奥州市まち・ひと・しごと創生基金条例の制定を求める議案第57号では、新たな基金を設立し、地域の活性化に繋げる施策が提案された。市長はこの基金が地域にどのように寄与するかを詳述し、サポートの重要性を強調した。
新型インフルエンザ等対策特別措置法に関する議案第58号も審議を受け、感染防止に関わる条例整理が行われることが決定した。これにより、奥州市としての感染対策がさらに強化されることとなる。
議案第59号、介護保険条例の一部改正については、待機者の問題が長年続いていることから、議論を呼んでおり、一部議員からはさらなる施設整備が求められるとの意見が寄せられた。
令和2年度の一般会計補正予算については、歳入歳出それぞれ約3億9百万の規模での補正が行われ、例年通りの安定した財政運営を目指す旨が報告された。また、令和3年度の予算案も発表され、計上内容やその背景にある政策が説明された。
補正予算案の中には、国民健康保険等、様々な特別会計にのっとった予算も含まれ、その中で、医療界の万全な体制を維持するための方策が取られることが約束された。
最後に、新市立病院建設調査特別委員会の報告もあり、今後のスケジュールや進捗状況についてが明らかにされ、地域医療の充実とともに、病院の経営再建に向けた具体策が討議された。