令和2年第6回奥州市議会臨時会が、12月25日に行われた。
議会では会録署名議員の指名、会期の決定、諸般の報告が行われ、議案の審議も実施されている。特に令和2年度奥州市一般会計補正予算(第15号)に関する議論が注目を集めた。
まず、会議状況について報告する。議長の小野寺隆夫氏が開会を宣言し、出席者は定足数に達していることが確認された。続いて、議長が会議録署名議員として高橋政一議員、加藤清議員、阿部加代子議員を指名した。また、会期は本日1日間に決定されたと、議会運営委員会委員長の菅原由和氏が報告した。
次に、市長の小沢昌記氏と副市長たちが出席し、補正予算案の詳細説明が行われた。この補正予算は、福祉推進事業と商業振興事業に関連する措置を目的としている。具体的には、歳入においては県支出金の増加や繰入金が追加され、歳出でも民生費、商工費の増額が見込まれている。
質疑の時間には、阿部加代子議員が医療的ケア児等の非常用発電機購入補助金の内容を質問。高橋清治福祉課長は、この発電機貸与事業が医療機器を使用する家庭の支援を目的としていることを強調した。具体的には、医療的ケアを必要とする子供たちを対象とし、災害時の停電時にも医療機器を安全に使用できるように発電機を提供する。発電機の購入は市が行い、その後貸与が行われる。
また、発電機の仕様や使用時の配慮についても問い直され、コロナ禍で必要な地方創生交付金の活用が進められている。また、障がい者を対象とする配慮も必要との意見も出た。市はこれに対し、地域の医療機関との連携強化を図る意向を示した。
議案第1号は質疑を経て採決に入り、原案通り可決され、全ての議題が処理されたことを受けて、議会は閉会となった。