令和3年の久慈市議会第22回定例会議で、コロナウイルス感染症対策や次期市長選予定、過疎少子化への対策、市民の満足度調査、久慈警察署移転の状況などが議論された。
特に、新型コロナウイルス感染症について、政風会代表の佐々木栄幸氏はワクチン接種状況や支援策に関する詳細を質問した。その結果、市長の遠藤譲一氏は、12月6日現在、1回目の接種を終えた市民は92.1%、2回目は90.0%であると述べた。今後、3回目の接種が必要な人を対象に接種を行う方針が示され、特に医療従事者向けの接種は12月17日から始まる予定である。
続いて次期市長選に関して、佐々木議員は市長の施策の総括や今後の展望について尋ねた。市長は、雇用や子育て支援に向けた施策を強調し、再生可能エネルギーの導入に向けた取組を継続する意向を示した。
さらには、過疎少子化対策について、当市の年齢別人口の推移や、地域の魅力を引き出す方策についても議論された。市長は地域活動の促進が重要であるとし、子育て環境の整備が必要であると主張した。
また、市民満足度アンケートの結果に関する質問では、地域医療の満足度が低く、何らかの対策を講じる必要があると認識していると市長は答えた。市民センターの指定管理者制度移行についても説明があり、運営の主体的な管理については地域住民との連携を重視する姿勢が示された。
一方、久慈警察署の移転については、移転時期や利活用の方針が話され、移転後の施設は公的機関への購入、または民間への売却を検討するという方針が示された。
講じられた質問の数々を通じて、久慈市議会は市民に向けた施策の透明性と前向きな姿勢の必要性を確認し合い、地域社会の持続可能な発展のために今後とも努力していくことを誓った。