令和3年2月8日、久慈市第15回臨時市議会が開催され、議案や報告が審議された。特に、新型コロナウイルスワクチン接種に関する議案が重要な議題となった。
議長の畑中勇吉氏が議事を進行し、会議日程の決定後、議案第1号として令和2年度久慈市一般会計補正予算(第11号)について提案された。澤里充男副市長がこの補正予算は、ワクチン接種にかかる経費2億279万円を追加し、総額283億9,083万7,000円となることを説明した。
議案審議では、13番の城内仲悦氏が報告第1号について質問を述べた。今年の冬季における久慈市の除雪作業に関して、「かなり悪化している」と市民からの意見が寄せられていると指摘した。それに対し、外舘要一建設部長が「過去に例を見ない降雪量が影響している」と反論した。町が請け負う除雪が適正に行われているかどうか疑問視され、特に委託業者との連携不足や職員のオペレーター不足が問題として挙げられた。
次に進んで、ワクチン接種体制を確保するための具体的な計画が審議された。市長の遠藤譲一氏は、年内に高齢者や医療従事者にワクチンを提供計画を述べ、接種場所や体制の確保について詳細な情報がまだ得られていないと説明した。特に、65歳以上の高齢者1万1,000人への接種が最重要課題とされている。市としても希望者の把握に努め、細かい対応を行うべきだと強調した。
この補正予算が可決されたことで、久慈市は新型コロナウイルスに対するワクチン接種体制を強化し、迅速な対応を進める方針である。会議はすべての議題を終了し、午前11時08分に閉会された。