第11回久慈市議会臨時会議が8月28日午前10時に開会し、議案や報告が議題に上った。
主な議題は令和2年度久慈市一般会計補正予算(第6号)である。補正予算は、国の第2次補正予算に基づく新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金などを活用し、感染拡大防止経費を含む様々な支援策を盛り込んでいる。澤里充男副市長はこの補正予算に関し、特に公共施設での感染防止対策や農林水産業者への支援が重要であると述べた。
具体的には、歳入歳出予算の補正が、それぞれ7,545万9,000円を追加し、総額262億9,678万4,000円に達する見通し。また、報告第1号も同時に取り上げられ、7月の豪雨災害への迅速な対応を通じた予算措置が決定された。これにより、生活福祉部や産業経済部が新型コロナ関連施策を進めることを可能とする。
今回の臨時会議では、議案第1号の質疑が行われ、城内仲悦君は専決処分の詳細を求め、具体的な災害復旧費用や補正の経緯を問いただした。山田一徳産業経済部長は、林道の復旧状況などに言及し、速やかな復旧を図るための取り組みを約束した。
また、議会内での質疑の中で、複数の議員が新型コロナウイルス感染症に対する検査設備の補助についても話及び、市内の医療体制の強化を求める意見が出される。特に、介護施設や医療従事者に対する検査環境の整備の必要性が強調された。
さらに、観光業や地元産業の支援には、新型コロナの影響を受けた特産品の消費拡大促進策も組み込まれた。久慈市での地産地消フェア事業費補助金500万円も予算に計上され、特に地元の生産者への支援の強化が期待されている。
議員たちは、補正予算案が可決されることに賛成し、今後の市民支援策に期待を寄せた。特に城内議員は、市民に対する配慮ある施策を進めるよう強く要望した。最終的に、議案第1号は原案通り可決された。