令和4年12月1日、久慈市議会は第31回定例会議を開催した。
本定例会議では、市長から提出された議案21件と請願1件が審議される。議会運営委員長の小栁正人市議は、「本日はお手元に配付された日程案に従い、様々な議題について進めてゆく」と述べた。
提案された議案の中で特に重要なのは、議案第1号「令和4年度久慈市一般会計補正予算(第7号)」であり、1億3,819万5,000円の追加が見込まれている。副市長の澤里充男氏は、「今回の補正は国県からの支出金の内定によるもので、事業費の調整を図るものである」と説明した。
続いて、議案第2号の水道事業会計補正予算も上程され、収入の増額が報告された。澤里副市長は、収益的収入を1,448万1,000円増加させ、資本的収入も9,726万8,000円増加させる必要があると強調した。
また、議案第3号では地方公務員法の一部改正に関連する条例整備が行われ、職員の再任用や定年制度についても議論された。これに対し、議員からは「職員の確保策についてはどのように考えているのか」との質疑が上がったが、特に具体的な回答は得られなかった。
最終的に、請願第15号が紹介され、JR東日本の「地方路線」を存続させることを求める内容であった。請願の紹介をした豊巻直子市議は、「鉄道の廃止を前提とした協議が行われていることが危惧される」と発言し、地方公共交通の維持を訴えた。
会議は順調に進行し、全議案の委員会付託が決定された。また、議案第1号と第2号の委員会付託を省略することが承認され、12月16日にこれらの議案が審議される予定である。議長の畑中勇吉氏は、一日目の日程終了を宣言し、会議は散会した。