令和2年9月の第12回久慈市議会第3日目では、新型コロナウイルス感染症対策に関する意見が多く取り上げられた。
特に、社民・みどりクラブの代表である豊巻直子氏は、コロナ禍における避難所の開設時に配慮が必要な妊産婦や乳幼児への具体策を求め、避難所における感染症対策や医療介護施設の支援策についても質問した。
市長の遠藤譲一氏は、避難所での感染症防止策として、簡易テントやパーテーションを用いる考えを示した。また、妊産婦や乳幼児の配慮として、できる限り個別の避難スペースを確保し、ゆとりのある環境を整備する考えがあることを強調した。普通の避難所運営に加えて、特にコロナ感染が広がる中での安全対策が重要視されている。
その後、豊巻氏は、無症状者や軽症者の療養に関わる宿泊施設や検査体制についても質問したが、病床の確保や宿泊施設の周知が必要だと訴えた。遠藤市長は、感染症の宿泊療養施設に325室の確保状況を説明し、検査体制についても県が充分な体制を整えているとコメントした。
また、子育て世代包括支援センターあいてらす久慈に関しても言及され、新規事業の成果と課題についても討論が行われた。市は、幼児や妊産婦への支援を強化していることを明らかにした。
さらに、フレイル予防や教育委員会の取り組みについても言及された。この中で、必要な予算が抑制されていることから、控えめに活動を続けているとしながらも、市民の健康を守るためにできる限りの努力を続けていく方針を市は強調した。
このように、議会では感染症対策がさまざまな分野に及んでいると再確認され、包括的な支援に向けた議論が行われた。今後も市民が安心して暮らせる環境を作るための取り組みが求められる。