令和3年6月25日、久慈市議会第18回定例会が開催された。
会議では、数件の重要な議案が議題にされた。特に、議案第2号「久慈市固定資産評価審査委員会条例の一部を改正する条例」や、議案第3号「市税条例等の一部を改正する条例」に関しての議論が多く、委員長の報告を通じて審査が進められた。
総務委員長の清水崇文氏は、「久慈市固定資産評価審査委員会条例の改正は、地域の行政手続きの透明性を高める重要な内容である」と述べた。また、議案第3号では、特定一般用医療品の医療費控除の特例の適用期間延長が提案され、議員からは「地域住民の生活に直接影響するため、真剣に議論を進める必要がある」との意見も聞かれた。
加えて、請願受理第7号「安全・安心の医療・介護の実現と国民のいのちと健康を守るための請願」が採択され、「新型コロナウイルスの影響を受ける中で、公立病院等の医療機関の重要性を再認識すべきである」と強調された。
さらに、発議案第11号『国民の命と健康を守るための意見書の提出について』が可決され、多くの議員が賛成した。この意見書は、国内の医療法人や公立病院への支援体制強化を求める内容であり、その必要性が強く訴えられた。
また、教育民生委員会から発議された第12号『教職員定数改善と義務教育費国庫負担制度拡充を求める意見書』についても審議が行われ、「今後の地域教育体制の充実が求められる中、国の支援が不可欠である」との意見が多数を占めた。
特に、高齢者福祉や医療体制の重要性が再確認された。委員たちは「地域住民の命を守るため、一丸となって取り組むべきである」と意見を一致させた。新型コロナウイルス職務手当についての質疑も行われ、生活福祉部長の久松希美子氏は、「職務手当の支給については条例に基づき対応する方針」と答弁した。
議論は双方の意見を重ねつつ進展し、最後に発議案第14号と第15号が可決されるなど、市議会としての一体感が強まった会議となった。議長の畑中勇吉氏は、「次回も地域の声を反映できるよう、継続的に議論を重ねていく重要性を再認識する必要がある」と結んだ。