令和3年6月16日、久慈市議会は第18回定例会議を開き、一般質問が行われた。議題には新型コロナウイルス感染症対策、復興事前準備、福祉の村の公園遊具の再設置について議論が交わされた。
特に注目されたのが、新型コロナウイルス感染症対策に関する質疑であった。立憲・みどりクラブ代表の黒沼繁樹氏は、ワクチン接種の効果や生活様式の周知について質問した。市長の遠藤譲一氏は、ワクチン接種が社会経済活動の回復に寄与するとの見解を示すとともに、「当面は新しい生活様式を継続することが重要」と強調した。このように、ワクチン接種とその後の生活様式の周知が重要なテーマであった。
さらに、黒沼氏は、市内小中学校へのスクールサポートスタッフの増員についても言及。県教育委員会からの112名増員が計画されている旨を受け、市内配置計画について詳述が求められた。
次いで、復興事前準備についての質問も行われた。市の現状と、国の第5次社会資本整備重点計画に基づく取り組みについて未整備区間の進捗状況やその整備方針が問われ、市は関係する部署で協議し進めていると回答した。
また、議会内で取り上げられたほかの話題には、地域公共交通の維持確保があり、市と地域住民が一体となった取り組みが必要とされている点が再確認された。2050年までの脱炭素社会の実現を目指す中で、市の考えや支援制度の設計についても議論がされた。
最後に、福祉の村内の公園遊具について。特に、黒沼氏からずっと撤去されているすべり台の再設置について強い要望が寄せられる。市内の公園における環境整備についても是非が求められ、市は「早急に再設置を検討する」との方針を示した。このように、直接的な市民の需要と期待が市政に反映される重要な議題として位置付けられていることが明らかとなった。