令和2年4月20日に開催された第6回久慈市議会臨時会議では、重要な議案が審議された。
特に、新型コロナウイルス感染症対策としての補正予算が大きなテーマとなり、市民の生活支援が重視された。市長の遠藤譲一氏は、「新型コロナウイルス感染症の拡大防止対策として、市民の皆様には自粛のお願いをし、経済活動の影響も深刻です」と述べた。
議案第1号において、令和2年度一般会計補正予算が提案され、感染拡大による影響を受ける事業主への支援が盛り込まれた。具体的には、マスクや消毒液などの購入経費や、融資制度の利子負担軽減が支援の内容となっている。これに対して朱雀議員は、「この対応が実際の支援につながるのかが重要。早期の実施を求めたい」と強調した。
もう一つの主な議案、第2号の広域道の駅整備工事についても進展が見られた。施設整備契約の締結に向けた議決が求められる中、長根英俊総合政策部長は、「選定事業者との基本契約を進め、地域振興効果を重要視しています」と説明した。議員からは「設計において地域の特色を反映させるべき」との意見も出された。
報告事項では、固定資産評価審査委員会の条例改正に関する専決処分が報告され、市税条例改正や道路管理の事故に関する損害賠償処分も明らかになった。これらの報告がなされる中、清水崇文議員は、「市の財政運営には慎重を期すべき」と問題提起した。
このように、本臨時会議では市民の生活を守るための具体的な計画が策定され、その実行に向けた意思表示がなされた。議会の議決を経て、これらの対策が着実に推進されることが期待される。