令和元年12月11日に行われた久慈市議会第4回定例会議では、台風第19号の影響についての質問が多く出され、被災者への支援や今後の防災対策に関して活発な議論が交わされた。
日本共産党の城内仲悦議員は、公契約条例の制定や台風災害への対応を問う中、特に防災対策の重要性を訴えた。市長の遠藤譲一氏も、「災害に対処するため、災害警戒本部をすぐに設置した。」「未来に向けて、効果的なポンプ場の整備が重要だ」と強調した。
この議会においては、台風第19号に対する具体的な被害内容や対策が進行中であることが確認された。特に新井田のポンプ場設置については、「地域住民の安全を守るためには必要である」との見解が示された。加えて、久慈川での越水や内水の問題、そして新中の橋地域の浸水対策が議題となり、市民の理解と協力が求められた。
また、県立久慈病院の医師不足の問題についても深刻な影響があるとして取り上げられた。この件に関して、生活福祉部長の皆川隆夫氏は「医師確保が最優先課題である」と申し述べた。現在、正規医師が足りていない状況下で、病院が機能するために市としても新たな対策を講じる必要があるとされた。
さらに、長内地区の土地区画整理事業再開についても言及があり、市長からは「川又線の整備は因果関係から切り離せない。」「市民の生活を守るために、必要な県への要請を行う」との発言があった。
議会の最後では、教育長の後忠美氏が久慈湊小学校の移転について説明し、進捗の状況を報告。移転予定地の選定と、地域住民への説明責任を果たすことの重要性が確認された。全体として、市民生活を支えるための討論がなされた議会であった。