令和2年9月25日、久慈市議会の第12回定例会が開催された。議事では、令和元年度の各会計決算の認定や新たな議案の審議が行われた。特に、令和元年度一般会計についての審議が注目された。
決算特別委員会の報告により、令和元年度一般会計歳入歳出決算が認定された。決算特別委員長の小倉利之氏は、災害復旧費や土木費における未払い事案を強調し、これに伴い附帯決議を付すべきことを提起した。全員異議なく、附帯決議の動議も採択された。
次に、議案第4号として、特別職の職員の給与に関する条例改正について審議された。特別職の給与削減案が可決され、これは当局の不適切な支出への責任を問うものであった。
また、議案第5号では久慈市立小中学校設置条例の変更が審議された。霜畑小学校を廃止し、山形小学校へ統合することで合意形成が進んだ。
請願受理第5号として、種苗法の一部改正撤回を求める請願も話題になり、さらなる検討が必要との見解が示された。教育問題では、少人数学級の実現に向けた意見書の提出も求められ、賛成多数で原案通り可決された。
再度、国民健康保険特別会計の補正予算が報告され、過年度分の還付金関連の問題も取り上げられた。これにより850万円の増額が求められ、可決された。
この日の会議は、今後の市政運営や財政について重要な議論が交わされ、言及された各議案が市民に直接影響を及ぼす内容となることが指摘された。議長は、議会における透明性と市民への情報提供の重要性を改めて呼びかけた。