令和4年6月9日、久慈市議会第28回定例会が開催された。
冒頭、議長の畑中勇吉氏が会議を開議し、議員表彰を行った。
その後、議会運営委員長の小栁正人氏が議会日程の報告を行い、今定例会は市長付議事件5件及び報告案件1件を審議することが確認された。
市長の遠藤譲一氏が所信表明を行い、彼の3期目の市政運営についての意気込みを述べた。東日本大震災からの復興や、地域経済の再生に向けた取り組みを語る中で、特に人口減少と少子化を課題として挙げた。この対応には市民参加が重要であり、市民との連携を深めながら持続可能な社会を築く意向を強調した。
また新型コロナウイルス感染症対策としてワクチン接種の推進について説明し、厳しい経営を強いられる事業者への支援策として利子及び保証料の補給を挙げた。
洋上風力発電事業の実施やカーボンニュートラルの達成に向けた事業所の誘致についても言及され、地域経済の活性化に寄与することを目指すと述べた。
さらに、教育環境の整備と医療介護体制の充実に向けた施策が強調され、特に子育て支援の重要性が強調された。
その後、議案の提案理由及び報告がなされ、令和4年度一般会計補正予算、国民健康保険特別会計補正予算などの説明が行われた。特に議案第1号補正予算は、政策的事業費の調整を目的とし、歳入歳出それぞれ12億6,658万円の追加が計上されている。
質疑応答では、除雪作業中の事故に関する報告が話題となり、山形総合支所長の上有谷満氏が事故の原因について説明。今後の安全対策の徹底を誓った。
請願第14号は、教職員の定数改善および義務教育費国庫負担制度の負担率引き上げを求める内容で、黒沼繁樹氏が紹介し議会へ付託されることとなる。
議会運営の進行にあたり、スムーズな施策実行と市民参加を重視する意義が各所で確認される会議となった。