令和3年6月15日、久慈市議会は第18回定例会議を開催した。一般質問では新型コロナウイルス感染症対策が中心に取り上げられた。政風会代表の清水崇文議員は、ワクチン接種の進捗について尋ね、市長の答弁では、65歳以上の高齢者に対する接種券の発送が完了したことが報告された。接種券は1万1,160件発行され、78%の予約率を達成している。今後、64歳以下への接種が目指されている。
清水議員は、コロナ禍による飲食業や観光業の厳しい状況にも触れ、市長からは、地域企業経営支援金やプレミアム付き飲食券の発行などを通じ、支援策が講じられていると説明された。この他、消防防災対策として市街地の消火体制の見直し、地域資源活用としての恐竜化石事業について等も議論され、今後の方向性が示された。
さらに、議会では新たな地域資源活用についても言及された。恐竜の化石の発見により、観光振興が期待されている中、教育長は新しいイベントの開催回数を増加させる方針を示し、幅広い層からの参加を促した。全体として、社会全体でのコロナ対策や地域経済振興が求められる内容であった。
次に、洋上風力発電に関する質問があり、事業の進捗について市長が説明した。市は事業者誘致を進めており、県との連携も強化すると強調した。その後の質疑応答では、道路行政や市立図書館の利用促進についても活発な議論が交わされた。特に、市立図書館の利用者が10万人を超えたことが報告され、さらなる利用促進策が求められた。全体を通じ、地域住民の福祉向上と地域資源活用の重要性が確認された会議であった。