令和4年第1回野々市市議会臨時会が、2月3日に開催された。議題は主に新型コロナウイルス関連の支援策と、梅野智恵子議員に対する辞職勧告決議に関するものであった。
まず、議会では新型コロナウイルス感染拡大に対応する市内飲食店への支援金が報告され、市長の粟貴章氏が「市独自の支援金の支給を行う」と述べ、詳細については準備が整い次第案内予定であるとした。これにより、飲食店の営業時間短縮により影響を受けた事業者への支援が強化される見通しである。
また、令和3年度一般会計補正予算案が提出され、特に住民税非課税世帯への給付金や子育て支援策が焦点となった。市長は非課税世帯に対し、6,400世帯を対象に10万円を給付し、770世帯には追加の10万円が支給されると説明し、支出を合計11億8,644万7,000円追加し、予算規模を221億6,848万4,000円とすることに言及した。
特に注目されたのは、梅野智恵子議員に対する議員辞職勧告決議であった。北村大助議員が提案を行い、梅野議員は過去に不適切な言動が続いていることが指摘された。梅野議員はSNS上の差別発言が問題視され、「私の真意が伝わらなかった」と反論したが、議会からの強い非難を受け、今回も辞職の意向を示さなかった。議会内での質疑応答でも、議員各位から厳しい意見が相次ぎ、梅野議員の行動が市民の信頼を損なうものであるとの指摘があった。
また、質疑応答の中で、岩見博議員が「適切な処遇改善措置が必要である」と強調し、市内の保育士等の待遇改善についての答弁に対しても厳しい意見が述べられるなど、議会内での議論は活発であった。このように、今回の臨時会は市民にとって重要な議題が多数取り上げられ、今後の方針が示される意味で意義深いものとなった。