令和4年9月28日、野々市市議会は定例会を開催した。
この日は、新型コロナウイルス感染症の感染防止対策として、出席する議員や執行部職員にマスクやフェースガードの着用が求められた。議会では、議案第43号から第55号までの13件を一括上程し、各委員会からの報告を受けた。
総務産業常任委員会委員長を務める土田友雄議員は、議案第52号の改正について説明した。育児休業の取得者数は、常勤職員が10名以上おり、しばらくこの状況が続く見込みだという。土田議員は、全員一致での可決を報告した。
教育福祉常任委員会委員長の北村大助議員からは、議案第53号が全員一致で可決されたことが伝えられた。同議員は、野々市市の児童館の条例改正について、児童館の利用者数が減少している状況を報告した。
さらに、予算決算常任委員会の大東和美議員は、議案第43号一般会計補正予算に関する質疑応答を行った。布水中学校の増築計画について、4階建てで令和6年4月の供用開始を目指すことや、教室数を普通教室6室とする計画について説明を行った。
この日、特に活発だったのが討論の場面である。15番の岩見博議員は、議案に反対の意見を表明した。個人情報の取り扱いや公共料金の負担に懸念を示し、時の政権の方針に疑問を投げかけた。さらには、スポーツ施設の整備促進や高齢者福祉の見直しについても言及した。
一方で、8番西本政之議員は、議案第45号などの賛成意思を主張し、過去の予算執行が適正であったことを強調した。また、新型コロナウイルス対策に迅速な措置が取られたことも評価した。
続いて、教育委員会の人事案に関しては、三件の追加議案が提出され、市長からの所信表明があり、全議案とも賛成多数で即決された。特に、教育長や委員の任命が承認されたことは、市の教育にとって大きな刺激となる可能性がある。
このようにして、各議案が審議される中、出席議員は活発に意見を交わし、今後の施策についての関心を深めた。会議は午後2時48分に閉会した。