令和2年9月25日、野々市市議会が開催された。会議では、新型コロナウイルス感染症の予防として、マスク着用が求められた後、各議案の審議が行われた。
議案は議案第59号から第72号までの14件が一括上程された。この中には、市道路線の認定を含む議案があり、総務産業常任委員会委員長の北村大助議員から審査結果の報告があった。特に、議案第72号については全員一致で原案通り可決の方針が示された。
一方、請願第3号「核兵器禁止条約の参加を求める意見書」については可否同数となり、不採択とされた。北村議員は、これに関連して市民生活本位の経済政策への転換が必要であり、公共料金を増税前の水準に戻すべきとの意見を強調した。
続いて、教育福祉常任委員会の安原透議員から、健康保険に関連する議案の報告が行われた。議案第68号から第71号までは、原案通り可決される見込みであることが確認された。特に、国民健康保険税の負担軽減策について、早急な対応が求められる意見が見られた。
このほか、インターネット上の誹謗中傷に対する意見書が取り上げられ、ネット上の行動規範を促進する取り組みが望まれている。議会議案第5号から第9号までの意見書も全員一致で可決され、地方財政の安定確保に向けた要望が繰り返された。
最後に、議長の中村義彦議員は、新型コロナウイルスの影響下でも地方財政の確保が必要であると述べ、閉会した。議会は議論を通じて市民生活と財政の両面から新たな方針を模索している。