令和4年第5回野々市市議会臨時会が10月21日に開かれ、重要な議題が議論された。
議題の一つである議案第60号は、令和4年度一般会計補正予算に関するものである。この補正予算は、物価高騰への対応策として必要な支出を反映している。
市長の粟貴章氏は、9月に国の物価・賃金・生活総合対策本部から示された支援策に基づき、住民税非課税世帯に対する給付金を含む内容を説明した。具体的には、6,234世帯に対し1世帯5万円の支給、および市独自の生活応援給付金事業の追加を提案した。
また、物価高騰が影響を及ぼす事業者への支援措置も議論された。介護・障害福祉サービス事業者への支援、民間保育園の光熱費高騰対策、農業者に対する肥料価格高騰対策などが盛り込まれている。
加えて、市長は新型コロナウイルスに対する対策としてオミクロン株ワクチン接種の経費も補正予算に含めたことを強調した。最終的に、歳出が6億475万8,000円増額され、予算総額は201億7,134万3,000円に達する見込みだ。
議案は順調に審議され、予算決算常任委員会に付託されている。委員会では既に全員一致で原案の可決が決定された。
次の議題は、議員辞職勧告決議に関するものであった。馬場弘勝議員が提案し、土田友雄議員の行動が市の品位を損ねると指摘した。土田議員は自宅療養中に公的な行事に参加したとの報告を受け、議会はその事実を重く受け止めた。
議員からの質疑はなく、これに対する討論も行われなかったため、採決が行われ、原案通り可決された。土田議員はその後、議場に戻ることを許可された。
本臨時会は午後2時14分に閉会し、今後の市政運営に向けて重要な議案が進展したとの印象を与えた。