令和2年3月26日に開催された第1回野々市市議会定例会では、重要な28件の議案や請願の審議が行われた。
この中には令和2年度野々市市一般会計予算が含まれ、市の政策に基づいた203億円の予算案が提出された。議案第4号の策定には、特に子育て支援や人口減少対策が重点的に取り組まれていることが強調された。特に、議案第4号では放課後児童クラブや幼保連携型認定こども園の整備が盛り込まれており、子どもが多く住みやすい環境を提供する狙いがあるとの報告があった。
また、国民健康保険特別会計予算の議論も後に続いた。議案第5号では、5230万円の予算が提案されており、医療費の増加に対する対策が重要視されている。現在、高齢者医療や生活習慣病の早期発見に重点が置かれており、そのための事業が具体化されている。
特に、安原 透議員は新型コロナウイルス感染症対策に関する意見書を提案し、地方自治体と国との連携強化を求めた。この意見書は、国立感染症研究所の体制強化をはじめ、国民の健康を守るための具体的な対策を盛り込んでいる。これにより、抵抗力を強めるための充実した医療体制を整備していく必要があると強調された。
一方、議案の審議中には議員間で白熱した討論もあり、特に議案第2号や第4号に反対意見が目立った。岩見 博議員は、マイナンバーカード関連の予算が多額であることに懸念を示し、国民の不安を裏づけにする形で、取り組み内容に疑念を投げかけた。このように、政治的スタンスの違いが浮き彫りとなり、意見書に賛成した安原 議員とは真逆の立場から意見を述べた議員もいた。
また、安原議員の副議長辞職と馬場 弘勝議員の副議長選出も話題となり、議員たちの支持を集めて無事に新体制へ移った。馬場議員は就任挨拶で、議会活動に一層の努力を誓った。こうした新体制が、市民へのサービス向上につながることが期待される。
最後には、休憩を挟んだ後、議会運営委員の選任などが議題となり、議会の運営に関する形が整えられるなど、議会全体の機能が活発化される見込みが示された。