令和2年9月に開催された第5回野々市市議会定例会では、多くの重要事項が討議された。
新型コロナウイルス感染症への対応策が主要な議題となり、議長の中村義彦議員がマスク着用やフェースガード着用を義務づける方針を表明した。これにより、議場内の安全対策が強化された。
市長の粟貴章氏は、令和2年7月の豪雨被害について哀悼の意を示し、その後の猛暑についても注意を呼びかけた。特に、マスク着用下での熱中症への警戒が必要と強調し、正しい感染対策の実施を市民に促した。
さらに、今年の住みよさランキングで本市が全国812都市中第1位に選ばれたことが紹介され、地方自治体としての評価向上を喜んでいる姿勢を見せた。この結果は、利便度や安心度の指標によるものであり、今後のまちづくりに寄与すると期待されている。
また、ふるさと納税の新たな取り組みについても言及された。愛される地域づくりを進めるため、寄附を通じた地域資源の認知向上を図る。寄附金の使途は感染症対策や市民協働の施策など多岐にわたる。
続いて、議案第59号として一般会計補正予算が提案された。補正予算には、新型コロナウイルス関連での新生児への給付や民生委員活動の効率化を図るためのICT導入が含まれ、多様な支援策が見込まれている。
議案の通過後、議会は休会に入り、次回は9月10日に予定されている。議長は市民の理解と協力を重んじ、全会一致での議決が必要であると話している。